上京物語パート4 田舎者背水の陣の巻(前編)
無事に渋谷からの東急東横線に乗車したものの、扉が閉まり発車しながら先ほどの親切に誘導してくれた駅員さん達に目をやると、何かニヤけて喋っている。。。。。
ま、まさか!?東京は怖い所、犯罪の温床といいます。優しい顔で近づいてくる人間に限って・・・・・とも言います。。。
実はこの電車自体
暗黒行き急行列車で乗客も皆、その筋の人間だとするならば、身ぐるみ剥がされ
一生地下で偽札づくりを強いられるやも…
色んな想いが去来する。。いやいや、しかし、さすがにそれは考えすぎであろう。。。。
しかし、組織ぐるみではないものの、東京は足の引っ張り合いともいいます。 後は乗り換え無しで下車するだけだぜ!と、胸を撫で下ろしている場合でもない。
油断は禁物である。
こうなると、乗客一人一人が怪しく見えてくる。 例えば目の前で背を向けているおじさん。。。
僕が目的地に着いて扉が開いた瞬間にくるりと僕の前に立ちはだかり・・・・・
「降りたければワタシを倒して行くんだな・・・・」と、下車を阻むかもしれない!
おじさんは続けてこう言うのである。。。
「どうした?怖じけついたのかい?今日から都会に住む
い・な・か・も・の・君」( ̄ー ̄)
・・・・・・ど、どうしてそれを!?
う~ん、考えれば考えるほどこのおじさん、いや、おっさんの事が忌々しく感じてくる。。 もしそうゆう状況になったら・・・・・・・・・
目を閉じて、シュミレーションしてみた。。。
いかなる状況下に於いても瞬時に対応できる人間にならなければ都会人の仲間入りは果たせないのである。。 そう、目を閉じ、目の眼で。心の目で物事を把握しなければならないのである。
作戦A まず予想通りおっさんが、振り向き「降りたければワタシを倒して行くんだな・・・・」と、言った瞬間に
フェイントをかけ、そのまま体半分空いたスペースを利用し、飛び降りる!!
扉は二人並ぶ程の間口の広さ・・・・しかしこれを遂行するには、相当なスピードと瞬発力が必要不可欠であろう。
仮にフェイントでおっさんを、上手くかわしても、おっさんが振り向いて背中を捕まれ、電車に引きずり戻されたら一貫の終わり!!
車内で倒れた僕の目の前で無惨にも扉が閉まる。。。。
プッシュ~ウ
負け方としては、ビジュアル的にも精神的にも最低最悪の結末である。これだけはなんとしても避けねばなるまい。。。 落ち着け落ち着けオレ!!
後編につづく。。。。。